この章での学び
この章では『ITインフラ導入』について学ぶことができます。
以下の手順でITインフラを導入します。
1.現状のITインフラ環境の調査
PCを中心としたIT環境を調査します。現在の状況を定量的に把握できることで、課題を抽出できます。
調査対象 | 調査内容 |
ITマネジメント体制 | 管理部署/責任者/担当者/各役割等 |
オフィス環境・設備 | 1.サーバルーム:規模/空調/監視状況/セキュリティ等 2.主要機器構成:サーバ/ファイアウォール/通機器等 3.保守運用:体制/契約先/契約内容 等 |
PC環境 | 1.PC:メーカ/モデル/シリアルナンバー/構成/調達日/購入金額等 2.OS:バージョン/言語 3.ユーザ:使用者/使用場所 4.導入ソフト:種類/ライセンス 5.セキュリティ 6.運用保守契約等 |
サーバー環境 | 1.サーバ:メーカー/モデル/シリアルナンバー/構成/調達日/購入金額 2.OS:バージョン/言語 3.ユーザ:管理者/用途/設置場所/ネットワーク定義 4.セキュリティ 5.運用保守契約等 |
ネットワーク環境 | 1.ネットワーク:サービス/機器 2.ロケーション 3.回線:種別/キャリア/容量 4.運用保守契約等 |
メール環境 | 1.メール環境:メールシステム/外部利用の有無 2.メールシステム利用環境:人数/利用制限等 |
2.現状のITインフラの各種構成図等作成
「1.現状のITインフラ環境の調査」の結果をもとに下記の書類を作成します。
2-1.現状ITインフラ構成一覧作成
現状のITインフラ機器の一覧表を作成します。
2-2.ネットワーク構成図作成
物理構成図と論理構成図を作成します。
2-3.設定関連資料作成
IPアドレス一覧表やパラメータシート[サーバー、PCやネットワーク機器に設定した情報を記載した資料]を作成します。
IPアドレス一覧表の例(Qiitaより抜粋)
パラメータシートの例(Qiitaより抜粋)
3.現状ITインフラ改善点の検討
「1.現状のITインフラ環境の調査」の結果をもと現状ITインフラの改善点を検討します。
3-1.現状のITインフラの問題点の洗い出し
「1.現状のITインフラ環境の調査」の結果から問題点を洗い出します。
3-2.各部署担当者へのヒアリング
各部署の担当者へヒアリングを行います。
3-3.改善方法の検討
洗い出した問題点および各部署の担当者へのヒアリング内容をもとに改善方法を検討します。
4.導入機器選定
前項の「3.現状ITインフラ改善点」を踏まえて導入機器を選定します。
4-1.更新機器選定[作成書類:更新機器選定書]
更新する機器を選別し、更新機器選定書を作成します。
4-2.新規機器選定[作成書類:新規機器選定書]
新規に入れ替えまたは導入する機器を選定し、新規機器選定書を作成します。
5.ベンダーへの見積依頼書作成
見積を依頼するベンダーを選定し、見積依頼書を作成します。
5-1.RFP作成[作成書類:RFP]
RFPを作成します。
5-2.ベンダー選定[作成書類:ベンダー選定書]
ベンダー選定書を作成します。
6.新ITインフラの各種構成図等作成
新しいITインフラ機器の各種構成図等を作成します。
6-1.新ITインフラ構成一覧
新しいITインフラ機器の一覧表を作成します。
6-2.ネットワーク構成図
物理構成図と論理構成図を作成します。
6-3.設定関連資料作成
IPアドレス一覧表やパラメータシート[サーバー、PCやネットワーク機器に設定した情報を記載した資料]を作成します。
7.導入計画書作成
導入全体のスケジュールや設置場所等を記載した導入計画書を作成します。
8.導入手順書作成
各種機器等の導入を担当するメンバーが参照する導入手順書を作成します。
9.導入前設定
各種機器等の導入を担当するメンバーが参照する導入前事前設定書を作成します。
10.導入時設定
各種機器等の導入を担当するメンバーが参照する導入時に使用する設定書を作成します。
11.完了報告書作成
完了報告書を作成します。
コメント